インターンシップに参加するために必要な志望動機。
どんな志望動機にすればインターンシップに受かりやすくなるのでしょうか?
この記事では、人気企業のインターンシップに参加した人達の志望動機を基に解説していきます。
・受かる志望動機にするには
・受かる志望動機の書き方
・インターンシップに受かった志望動機
目次
面接官が見ているポイント

面接官は、採用に結びつくような、優秀で志望度の高い人を選びたいと考えています。
それと同時に、インターンシップを通じて何かを学んでほしいとも思っています。
なので、面接官が志望動機を見る時に重視しているのは
・業界や企業などについて調べているか
・明確な目的を持っているか
・能力や人柄が企業に合っているか
・オリジナリティがあるか
・熱意を感じられるか
以上の要素をクリアしていると「受かる志望動機」と言えるでしょう。
受かる志望動機にするには

インターンシップに受かる志望動機にするには、自己分析と企業研究が必須になります。
面倒だと感じるかもしれませんが、手間をかけることで大きなチャンスにつながります。
インターンシップのメリットについては、以下の記事でまとめています。
自己分析
「いつ」「どこで」「誰と」「何をしたか」を振り返りましょう。
そして「それについてどう感じたのか」「どうしてそう感じたのか」を考えて下さい。
共通している部分を見つけることで、自分の長所や性格が見えてくるはずです。
企業研究
企業のホームページにアクセスすれば、多くの情報を得ることができます。
昨年度の会社説明会のパンフレットを掲載している企業も多いです。
特に「事業内容」「採用情報」「企業理念」「インターンシップの内容」は、必ず理解しておきましょう。
また、競合の企業を調べて比較することも重要です。
そうすることで、志望企業の立ち位置や特徴をより深く理解することができます。
OB・OG訪問
志望している企業の社員に、直接話を聞くのが1番効果的です。
ネットでは分からない具体的な業務内容や、リアルな意見を聞くことができます。
OB・OG訪問は、志望動機の強力な武器になるので、ぜひ行ってみて下さい。
受かる志望動機の書き方

ここでは、北陸電力の夏期インターンに受かった志望動機を基に、受かる志望動機の書き方を解説していきます。
◆なぜインターンシップに参加したいのか
私には、地球規模での低炭素社会の実現に貢献するという夢があり、貴社でこの夢を実現することができるのではないかと考え、志望しております。
最初に、インターンシップに参加したい理由を簡潔に説明します。
◆その企業や業界を志望したきっかけ
貴社では、大規模な水力発電をはじめ、木質バイオマス発電や風力発電などの再生可能エネルギーを積極的に導入しており、上述の夢を持つ私は魅力を感じました。
また、北陸地方では冬季は雪に見舞われる地域が多いにも関わらず、停電の時間や回数が少ない点にも興味を持ちました。
そこで、本インターンシップを通じて、貴社の電力の安定供給にかける思いを知りたいと考えました。
次に、参加したい理由について、より具体的に補足を行います。
特に、なぜこの企業のインターンでなければならないのかを説明しましょう。
◆インターンシップで学びたいこと
私は本インターンシップを通じて、再生可能エネルギーの導入における障壁や課題点を学びたいと考えます。
火力発電では発電によって二酸化炭素が発生しますが、再生可能エネルギーなどの導入による発電電力量の変動に対して、供給量の調整を行うなど低炭素社会の実現に向けて重要な役割を果たします。
私はこの点について興味を持ち、実際にどのような取り組みが行われているかを知りたいと考えました。
また、インターンシップのグループワークでは、私自身に足りない能力の把握に努め、今後の学生生活の指針に役立てたいと考えます。
最後に、どんな目的を持っているのか伝えます。
前述しましたが、会社側もインターンシップで学びを得て欲しいと思っているため、目的意識が高い人が採用されやすいです。
インターンシップに受かった志望動機

例文として、人気企業のインターンシップに受かった実際の志望動機をご紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
IT業界(ソフトバンク)
私が貴社のインターンシップに参加したい理由は二つあります。
一つは「革命体感インターンシップ」という文言と、その内容に心惹かれたからです。
私は貴社の、IT事業に大きく社会貢献するだけでなく、その技術を使って少子高齢化などの地方が抱える問題を解決する姿勢に共感しました。
私は地方創生に興味があり、地方が抱える問題はその地域に実際に行ってみないと本質がわからないという確信があります。
リアルな声を拾い現場で問題解決に当たれるという、机上の議論ではなく変化・革命を”体感”できるところに魅力を感じています。
二つ目は、少人数で問題解決に一週間当たるというインターンシップの形が自己の成長に大きく繋がると考えたからです。
今の私にはチームを組んで決められた時間内に問題解決に当たった経験がありません。
インターンシップで出会う全国の初対面の学生と課題に対処することは、私にチームワークや社会の中で働くという体感を教えてくれると感じました。
また、貴社の社員からフィードバックを受けられる機会があり、今の自分に何が足りないか、どこまでなら自分の発想が試せるのかを知ることができます。
貴社は事業も幅広く、時代が変わる中で適応して新しい事業を産み出してきました。
通信の面でも多様なニーズに応えていたりAI産業でも成長を感じます。
その中で働く人と関わることができるほど有意義な経験はないと考えます。
(約600文字)
メーカー業界(東芝)
貴社のインターンシップに参加したい理由は大きく2点あります。
1点目は、貴社が世界の生活環境の向上に強い影響力を持っているからです。
父が貴社の社員であることもあり、小学生の頃から興味深く関心をもつ対象でした。
幅広い分野で生活を支えていることを知り、父がその一員として世界に貢献していると感じ、私も世界中の人の生活を豊かにできる仕事をしたいと思うようになりました。
その中でも、社会の生活の基盤になっているエネルギー事業に興味があります。
発展途上国の人口増加と発達により世界のエネルギーの需要が増え続ける今、安全で効率的なエネルギーの供給が求められます。
貴社は高性能な蒸気タービンや発電機の設計からサービス提供まで事業を一括して行える技術を持っているため、安全で効率的なエネルギー供給を追求できると考えました。
2点目は、セールスエンジニアという立場での職業体験ができるからです。
2016年に実施された電力小売全面自由化と2020年に実施予定の送配電部門の法的分離によって、エネルギーの市場がさらに活性化されます。
セールスエンジニアとして顧客の要望に対して貴社の技術を最大限発揮できるような方法を考えることは、人とのコミュニケーション力と技術者としての能力の両方を活かしたいと考える私の理想の職種です。
今回のインターンシップでは、セールスエンジニアとしての詳しい仕事内容や働くために必要なスキルを知ることを期待します。
実際の業務内容や社内の雰囲気を体験し、貴社で必要とされる人材について知りたいです。
大学院の2年間を働くための準備期間として有効に使うべく、働くために必要なことを分析、発見し、その能力や知識、コミュニケーション力をつけるために努力し成長したいと考えています。
(約750文字)
製薬業界(中外製薬)
私が貴社のインターンシップに参加したい理由は、臨床開発における戦略立案から治験の実施、安全性モニタリングまでの一貫した業務に対し、貴社の海外企業との協力体制による開発パイプラインや開発スピードがいかに機能しているかを自ら見聞きしたいためです。
その中でライフサイクルマネジメント体制構築がどのように機能しているかは特に興味があります。
加えて、医薬品開発で最重要視すべき患者への安全性に対してどのような取組がなされているかを知りたいと考えています。
実務実習や課外授業を通して画期的な医薬品創出だけでなく「全段階において安心安全な医薬品供給」に携わりたいと強く考えるようになったからこそ、それらを常にクリアし続け医薬品を世界に提供する貴社の取組を学びたいのです。
上記内容を学んだうえで私が得たいものは、これらの成功と成長を担う社員の臨床開発に対する心です。
常に革新的な医療を提供し続けている貴社を支える社員が自らの業務やプロジェクトに取り組む上での志や信念、どこにやりがいを見出しているかを直接聞きたいのです。
それをもとに自身を振り返り相違点を見つけ出すことで、今後自分が世界に貢献できる人間になる礎にしたいと考えております。
(約500文字)
不動産業界(ミサワホーム)
私は「住」を通じて、人々の生活を豊かにするという仕事に魅力を感じています。
本インターンシップの参加を志望した理由は、住宅業界で働く上で、今の自分に足りないものを学びたいと考えたからです。
具体的には、私が営業力に必要だと考える説得力のある説明をする為に、お客様のニーズを引き出すヒアリングの方法について学びたいと考えています。
その事を学ぶ為に、お客様へのアプローチのどのような点が難しいか、またどのような工夫をされているか等のお話を聞けたらと考えています。
また「営業力」を言語化するというプログラムは他のインターンシップでは見かけない内容であると感じました。
そして言語化はアウトプットするという事であり、アウトプットする事で思考の整理に繋がると考えています。
これは今後の将来必ず役に立つ経験であり、本インターンシップでしか学べない事であると考え、参加を志望しました。
(約400文字)
エンタメ業界(オリエンタルランド)
ゲストに最高の体験を提供する貴社の手法を学びたいと考え志望しました。
私は大学祭実行委員会の副実行委員長を勤めています。
その活動の中で来場者の方のニーズを捉え、最大限楽しめる企画を考えることに尽力し、実際に大学の周囲に多数ある小学校の生徒をターゲットに子供向けの工作教室などに力を入れることで成果を出してきました。
この経験から将来は人々を幸福にするようなバリューを生み出す仕事に就きたいと考えており、貴社に魅力を感じています。
ワークを通して最大限の価値を生み出す手法や考え方を学びたいです。
(約250文字)
金融業界(野村證券)
投資銀行部門について理解を深め、自身の投資銀行員としての適性を図りたいと考えている。
所属する学習支援ボランティアの活動で小・中学生の教鞭をとる中で、より効果的な指導を行うために画一的な指導ではなく、個々に合わせた自作の教材や学習プランを提供することで学力向上に貢献し、やりがいを感じた。
この経験から将来は企業ごとにテーラーメイドの価値提供ができること、成長に貢献できる業務に就きたいと考え、投資銀行部門に興味を持った。
中でも貴社投資銀行部門は証券業界のリーディングカンパニーとして国内最大の案件執行数を誇っていることから、企業への貢献度が最も高いと考え魅力を感じている。
インターンシップに参加することで投資銀行業務に対する理解を深めるとともに、貴社の高い案件組成能力や執行力を支える強み、貴社で働く人々の雰囲気を学びたいと考え、志望した。
(約350文字)
インターンシップに応募しよう

インターンシップに受かる志望動機について、理解することができたでしょうか?
面倒だからといって敬遠せず、気になる業界や企業のインターンシップは、なるべく受けてみるようにしましょう。
インターンシップについては、他の記事でもまとめているので、ぜひご覧下さい。